とにかく「うるさい」映画です。
床から背中から、もろ映画館ごと震わせてきます。
2015年、世界を襲った「レミング病」。
そのウィルスに感染した人間は、自殺によって死に至る。
彼らの「音楽」は、そんなウィルスを眠らせることができるらしい。
「おなかがいっぱいになれば、誰だって眠くなるだろ。
そういうことだよ。」
波の音や人が燃える音、
トマトをつぶす音や振り回されるパイプが鳴らす風の音、
ありとあらゆる音をキャプチャーし、ごった煮にして作り上げられる彼らの「音楽」。
うるさくてうるさくて、そのうえときどき不快なノイズまで混じる。
あぁもう、あとどれくらいしたらこの音終わんのかなと思いながら聞いていたのに、いつのまにかその向こうの何かが見えてくるような不思議な感覚に捉われていました(洗脳中ってこういう状態???)
「会えなくなってしまった人こそ近くに感じるんだ。」
「それでいいじゃないの」
絶望にとらわれた未来の世界。
人間が必要としたのはやっぱり自然に還ることだったってこと?